【2026年7月】Webマーケティングの外注は何を任せる?判断基準と契約形態

Webマーケティングの外注 判断基準と契約形態

Webマーケティングを外注したいのですが、どこまで任せていいものか判断がつきません。

金額より先に決めるべきは範囲です。業務ごとに「外に出せるもの」と「出してはいけないもの」を分けるところから始めましょう。

Webマーケティングの外注でつまずく原因は、費用の高さではありません。何を任せて何を社内に残すかを決めないまま契約することにあります。範囲が曖昧なまま始めると、施策は動いているのに成果の判断ができません。

この記事では業務単位の切り分け基準と、外注先4種の向き不向きを整理します。あわせて10社の公開料金から見えた請求形態の違い、発注側に発生する社内工数まで踏み込みました。費用相場そのものは別記事に詳しくまとめてあります。

この記事の結論
  • 社内に残すべきは誰に売るかの決定と、成果の判断基準。この2つを外に出すと成果を評価できなくなります
  • 「代行」と「コンサル」は別物。前者は決めた施策の実行、後者は何をやるかの判断まで含みます
  • 請求形態は月額固定だけではありません。稼働時間型(月22時間で15万円など)と作業枠型が実際に使われています
  • 最低契約期間は3ヶ月が事実上の標準。初期費用0円を明記する会社が主流になっています
  • 外注しても発注側に月4〜8時間の作業は残ります。ここをゼロと見積もると必ず滞ります
本記事を監修する専門家
柏倉元太
柏倉元太

株式会社オークスでは実際のWebコンサルタントである、柏倉元太(@genta_oaks)が記事を監修。

月間数十万PVのメディアを複数運営しながら、現在はSEOからSNS、YouTubeまで様々な分野のマーケティング企業を運営。

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目次

外注できる業務と「代行・コンサル」の違い

Webマーケティングで外注できる3つの層

まず言葉を整理しましょう。同じ「外注」でも、依頼できる内容は3つの層に分かれます。

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内容呼ばれ方
戦略設計誰に何をどの順で売るかを決めるコンサルティング
施策実行決まった施策を回す(広告運用・記事制作・SNS投稿)代行・運用代行
作業入稿、レポート作成、更新作業アシスタント・BPO

比較記事の多くはこの3層を区別せず、「SEOコンサルティング」「コンテンツ制作代行」と業務名で並べています。そのため自社の課題がどの層にあるのかを掴めないまま問い合わせることになりかねません

自社の課題がどの層にあるか

  • 何から手をつけるか決まっていない → 戦略設計の層。代行を頼んでも作業が増えるだけで前に進みません
  • やることは決まっているが手が足りない → 施策実行の層。ここは代行が最も効きます
  • 判断はできるが単純作業に時間を取られている → 作業の層。時間単位の契約が合います

3つのうち最も間違えやすいのが1つ目です。方針が定まっていない状態で運用代行を契約すると、広告もSNSも動き出すものの、何をもって成功とするかが決まっていないため判断が下せません

何を外注し、何を社内に残すか

外注できる業務と社内に残す業務の切り分け

「専門性が必要なものは外注」という基準では線が引けません。業務ごとに判断できる形にします。

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業務外注の可否理由
誰に売るかの決定社内に残す事業の根幹で、外部が代われません
成果の判断基準の設定社内に残すここを渡すと成果を評価できなくなります
予算配分の決定社内が主・外部が助言提案は受けても最終判断は自社です
キーワード設計・施策の企画外注可専門知識が成果を分けます
広告の運用と改善外注可日次の調整は経験差が出ます
記事・クリエイティブの制作外注可ただし監修は社内で行います
数値の集計・レポート化外注可時間単価の低い作業から出すと効率的です
顧客の生の声の収集社内に残す営業現場の情報は代替できません

判断の軸は単純です。「その業務の質が落ちたとき、自社で気づけるか」を問うてください。気づけないものを外に出すと、品質が落ちても発見できません。

成果の判断基準を外注先に決めさせるのが最も危険です。判断基準を作った側が成果を報告する構造になり、都合のいい指標だけが並ぶレポートを止められなくなります

外注先4種の向き不向き

Webマーケティングの外注先4種の向き不向き

依頼先は大きく4種類あります。比較記事では制作会社が抜けていることが多いので、あわせて整理しました。

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依頼先得意不得意向く状況
広告代理店広告の運用と改善広告以外への誘導が弱い広告予算が確保されている
コンサル会社優先順位の判断と設計手を動かす範囲が限定的何からやるか決まっていない
制作会社サイト・LP・クリエイティブ公開後の改善が範囲外になりがち作るものが決まっている
フリーランス特定施策を安く速く体調・稼働の変動、範囲の狭さ施策が1つに絞れている

制作会社への発注で起きやすいのが、公開したあとに誰も改善しない状態です。制作の契約は納品で完了するため、公開後の運用は別契約になります。サイトを作る段階で、公開後を誰が見るのかまで決めておいてください。

フリーランスは単価が抑えられる一方、稼働が個人の状況に左右されます。事業の中核を1人に依存させると、体調不良や案件都合で止まったときに代替が効きません。止まっても困らない範囲から任せるのが現実的な使い方でしょう。

請求形態の実務的な違い

Webマーケティング外注の請求形態4種類

ここは比較記事でほとんど扱われていませんが、契約後の使い勝手を最も左右する部分です。10社の公開料金を確認したところ、請求の仕組みは4つに分かれていました。

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形態金額の決まり方実例(公開料金)注意点
稼働時間型月に何時間動くか月22時間で15万円、月45時間で30万円施策の種類を問わず使える反面、深さは時間で頭打ちになります
作業枠型月額に作業の金額枠が含まれる月20万円に約15万円分の作業枠差額が戦略設計・進行管理の費用です
接触頻度型相談できる時間と報告の深さ月2時間で12万円、月8時間で18万円実行代行は含まれません
施策メニュー型施策ごとの個別価格SEOコンサル月10万円〜、広告運用は広告費の20%積み上げると総額が読みにくくなります

同じ月額20万円でも中身がまったく違う点に注目してください。稼働時間型なら「30時間ぶん動く」という意味で、接触頻度型なら「相談に応じて助言する」という意味です。金額だけを横に並べて比べても判断できません

広告運用の手数料は広告費の20%が基準

広告運用を含める場合、手数料を「広告費の20%」と自社サイトで明記している会社が複数あります。ただしほぼ必ず下限額が設定されています。手数料の下限を10万円、あるいは最低5万円と定める例が確認できました。

つまり広告費が月20万円なら、20%で4万円のはずが下限に引っかかって5万円や10万円になります。広告費が小さいうちは手数料率が実質的に跳ね上がるため、少額から始める場合は下限額を先に確認してください。

契約期間と初期費用の現状

  • 最低契約期間は3ヶ月が事実上の標準: 10社中で3ヶ月と明記する会社が最も多く見られました
  • 初期費用0円が主流: 0円と明記する会社が半数を占め、かつて相場とされた初期30万〜100万円を掲げる会社は1社も見つかりませんでした
  • 安いプランほど契約期間が長い逆転もある: 下位プランに6ヶ月契約を課す会社が確認できました。月額だけで選ぶと拘束期間が延びます

費用相場そのものは施策別に別記事へまとめました。金額の目安を先に知りたい方はこちらをご覧ください。

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発注側に残る社内工数

外注しても発注側に残る社内工数

外注は「丸投げできる」と受け取られがちですが、実際には発注側にも作業が発生します。ここを見積もらずに契約すると、担当者の時間が足りずに進行が止まりかねません。

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発注側の作業頻度目安時間
定例ミーティング月1〜2回月1〜2時間
提出物の確認と修正指示随時月2〜3時間
社内での情報収集(実績・事例・現場の声)随時月1〜2時間
意思決定と社内調整随時月1時間
合計月4〜8時間

月4〜8時間は、時給3,000円で換算すると1.2万〜2.4万円に相当します。外注費に加えてこの分の負担が乗ると考えてください。この時間を確保できないなら、契約しても成果は出ません。

開始前に渡すべき情報

初回の立ち上がりを速くするために、次の情報を事前にまとめておくと効率的です。

  • 受注につながった経緯: 直近10件の顧客がどこから来て何が決め手だったか
  • 失注の理由: 提案したが決まらなかった案件で何が引っかかったか
  • 粗利と成約率: 1件あたりの粗利と問い合わせからの成約率。予算の妥当性がこれで決まります
  • アカウントの権限: 解析ツール・広告アカウント・サイト管理画面のオーナー権限が自社にあるか

4つ目は特に確認してください。過去の制作会社や代理店がオーナー権限を持ったままだと、データを引き継げず分析が数ヶ月遅れます。契約前に自社が権限を持っているかを見ておくと安全です。

外注して失敗する5つのパターン

Webマーケティング外注で失敗する5つの型
STEP
層を間違えて契約した

戦略が定まっていないのに運用代行を頼むケースです。施策は動きますが、方針がないため良し悪しを判断できません。最も多く、しかも気づきにくい失敗です。契約前に自社の課題がどの層にあるかを確かめてください。

STEP
成果の判断基準を相手に決めさせた

指標の設定を外注先に任せると、達成しやすい数字が選ばれます。表示回数やフォロワー数が並ぶレポートが毎月届くのに、問い合わせが増えないという状態になりがちです。追う指標は自社で決めましょう。

STEP
提案者と実務担当者が違った

商談に出てきた経験豊富な人が営業担当で、契約後は別の担当者が入る構造です。金額が相場より安い場合、この人件費の差が価格差になっています。「本日ご提案いただいた方が担当されますか」と確認してください。

STEP
社内の確認が追いつかなかった

前述の月4〜8時間を確保できず、提出物の確認が滞るケースです。外注先は待ちの状態になり、月額だけが消化されていきます。担当者を1人に決め、確認の時間を最初からカレンダーに入れておくと防げるでしょう。

STEP
短期で評価して切り替えた

SEOやコンテンツは成果まで数ヶ月かかります。2ヶ月で切り替えると、立ち上げ期の投資だけを繰り返すことになります。最低契約期間3ヶ月が標準になっているのは、この期間より短いと評価自体が成立しないためです。

オークスへのご依頼について

弊社オークスは、戦略設計と施策実行の両方を代表が直接担当します。提案した人間がそのまま実務に入るため、前述の3つ目の失敗は構造的に起きません。

  • 月額プランはライト15万円・スタンダード25万円・グロース35万円(税別・初期費用0円・最低契約期間なし。2026年7月時点)
  • SEO・MEO・広告・AI検索対策を、予算配分の設計から一貫して担当します
  • 各種アカウントのオーナー権限は、必ず御社に残す形で進めます
  • 成果の判断指標は初回に一緒に決め、こちらで勝手に設定することはありません

最低契約期間3ヶ月が業界標準となるなか、弊社は縛りを設けていません。最大月間60万PVの自社メディアとD2C事業を自ら運営し、そこで実証した施策だけをご提案しています。

社内で回せる範囲だと判断した場合は、外注不要と率直にお伝えします。

概算費用を先に知りたい方は、簡易お見積りページをご利用ください。

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Webマーケティング外注のよくある質問

Webマーケティングの外注は何から任せるべきですか?

自社で品質を判断できる業務から任せてください。記事制作やレポート集計は成果物を見れば良し悪しがわかるため、最初の委託に向きます。逆に誰に売るかの決定と成果の判断基準は社内に残してください。この2つを外に出すと、成果が出ているかどうかを自社で評価できなくなります。

代行とコンサルティングはどちらを選べばいいですか?

やることが決まっていて手が足りないなら代行、何から手をつけるか決まっていないならコンサルティングです。判断に迷う場合は、提案書に「やらないこと」とその理由が書かれているかを見てください。優先順位を付けているなら、必ず後回しにする施策が出てきます。

丸投げしても大丈夫ですか?

完全な丸投げでは成果が出ません。定例、提出物の確認、社内情報の提供、意思決定を合わせて月4〜8時間は発注側に残ります。この時間を確保できない場合は、委託範囲を作業レベルに絞るか、社内の担当者を先に決めてから契約してください。

広告運用の手数料20%は妥当ですか?

自社サイトで料率を公開している会社は20%と明記しています。ただし手数料の下限額が設定されている点に注意してください。下限が10万円なら、広告費20万円のときの実質負担は50%になります。広告費が小さいうちは定額のプランと比べたほうが有利かもしれません。

最低契約期間はどのくらいが普通ですか?

3ヶ月を標準とする会社が最も多く見られます。SEOやコンテンツは成果が出るまで数ヶ月かかるため、それより短いと評価が成立しないという事情があります。ただし安いプランほど6ヶ月契約を課す例もあるため、月額と拘束期間はセットで確認してください。

Webマーケティング外注のまとめ

この記事のまとめ
  • 依頼できるのは戦略設計・施策実行・作業の3層。自社の課題がどの層かを先に特定する
  • 社内に残すのは「誰に売るかの決定」「成果の判断基準」「顧客の生の声」の3つ
  • 外注先は代理店・コンサル・制作会社・フリーランスの4種。制作会社は公開後の運用が範囲外になりやすい
  • 請求形態は稼働時間型・作業枠型・接触頻度型・施策メニュー型の4つ。同じ月額20万円でも中身が違う
  • 発注側に月4〜8時間の作業が残る。確保できないなら委託範囲を絞る

外注で成果が出るかどうかは、依頼先の実力より範囲の切り方で決まる部分が大きいと考えています。金額の比較に入る前に、何を任せて何を残すかを紙に書き出してみてください。

切り分けの判断に迷う場合は、無料相談でお聞かせください。自社の課題がどの層にあるのかを一緒に整理します。

Webマーケティングの外注 判断基準と契約形態

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