
MEOコンサルティングって、実際のところ毎月何をしてくれるんですか?

そこが一番わかりにくいところですよね。月次の作業を1つずつ分解して、自社でやる場合との損益分岐まで出してみます。
MEOコンサルティングとは、Googleマップやローカル検索での自社の表示順位を上げ、来店や問い合わせにつなげるための支援サービスです。ただし「コンサルティング」という言葉の中身は会社によって大きく違い、戦略設計まで担う会社と、投稿代行だけを行う会社が同じ名前でサービスを出しています。
この記事では、月次で実際に何が行われるのかをスケジュール単位で分解します。あわせて自社運用と外注の損益分岐、商談でコンサルタントの実力を測る質問、解約したときに何が自社に残るのかまで整理しました。Googleが公式に示している順位の決定要因とガイドラインを土台にしています。
- ローカル検索の順位は「関連性・距離・知名度」の3要素で決まる(Google公式)。距離は動かせないため、施策は関連性と知名度に集中する
- 「コンサルティング」と「運用代行」は別物。前者は優先順位の判断まで、後者は決まった作業の実行までが範囲
- 月次の作業量は7〜8時間程度。作業の対価だけで比べると内製のほうが安いため、外注する価値は判断と改善速度にある
- Googleは「対価を払って順位を上げることはできない」と明記している。順位保証をうたう業者は、この一文と矛盾する
- 契約前にGoogleビジネスプロフィールのオーナー権限が自社に残るかを確認する。ここを握られると解約できなくなる

株式会社オークスでは実際のWebコンサルタントである、柏倉元太(@genta_oaks)が記事を監修。
月間数十万PVのメディアを複数運営しながら、現在はSEOからSNS、YouTubeまで様々な分野のマーケティング企業を運営。
MEOコンサルティングとは何か

MEOは Map Engine Optimization の略で、Googleマップやローカル検索の結果に自社を上位表示させる施策を指します。まず、順位が何で決まるのかという前提を揃えましょう。
ローカル検索の順位を決める3つの要素
Googleはローカル検索の順位について、3つの要素を組み合わせて決定すると公式に説明しています。
| 要素 | Googleの説明 | 打ち手があるか |
|---|---|---|
| 関連性 | ビジネスプロフィールが検索意図とどれだけ合致しているか | あり(情報の網羅と正確さ) |
| 距離 | 検索したユーザーの位置からの距離 | なし(店舗の場所で決まる) |
| 知名度 | そのビジネスがどれだけ広く知られているか。ウェブ上での言及と口コミの数・評価が影響する | あり(口コミと外部露出) |
重要なのは、3つのうち距離だけは施策で動かせないという点です。店舗から離れた地域の検索で上位を取ろうとしても限界があります。したがってMEO対策の実務は、関連性と知名度の2つに集中します。
もう1つ押さえておきたいのが、Googleが同じ公式ページで「ローカル検索の順位改善をリクエストしたり、対価を払って順位を上げることはできない」と明記している事実です。この一文は、業者選びのときに強い判断材料になります。
コンサルティングと運用代行の違い
同じ「MEO対策」の名前で売られていても、契約範囲は2種類に分かれます。ここを混同したまま契約すると、期待していた提案が出てこないという不満につながりかねません。
| コンサルティング | 運用代行 | |
|---|---|---|
| 担う範囲 | 現状分析、優先順位の判断、施策設計、効果検証 | 投稿・口コミ返信・情報更新の実行 |
| 成果物 | 改善提案と根拠、次月の打ち手 | 作業の実施報告 |
| 向く企業 | 何から手をつけるべきか決まっていない | やることは決まっていて手が足りない |
| 費用の傾向 | 高め | 安め |
見分け方は単純です。提案書に「やらないこと」が書かれているかどうかを見てください。優先順位を判断しているなら、必ず後回しにする施策が出てきます。すべての施策が並列に並んだ提案書は、実質的に作業メニュー表です。
費用相場の目安
2026年7月時点で、MEO対策の費用は月額固定型が月1〜5万円、成果報酬型が日額500〜2,000円あたりが目安になります。料金体系ごとの総額シミュレーションは別記事にまとめました。

MEOコンサルティングの業務内容と月次スケジュール

多くの説明では「投稿代行・口コミ返信・情報更新・レポート提出」という業務名の羅列で終わります。それでは何にお金を払っているのか判断できません。ここでは時期ごとに分解します。
初月にやること
初月は作業よりも整備と現状把握が中心になります。ここを飛ばして投稿から始める業者は、後から手戻りが発生しがちです。
ビジネスプロフィールのオーナー確認が済んでいるかを確認します。Googleはオーナー確認を順位改善のための推奨アクションとして案内しています。過去に制作会社が代理で登録していて、自社に権限がないケースは珍しくありません。ここで権限を自社側に取り戻します。
関連性を上げる作業の中心です。カテゴリはメイン1つと追加で最大9つ、電話番号はメインに加えて2つまで、ビジネス説明は最大750文字まで登録できます。営業時間は通常・特別営業日・機能別に分けて設定でき、属性やサービス内容も業種によって追加されます。空欄が多いほど検索意図との接点が減るため、まず埋めきってください。
狙う検索語で誰が上位にいるのか、その口コミ件数と評価はいくつかを記録します。競合の口コミが300件で自社が12件なら、知名度の差を埋めるのに必要な期間が見えてきます。この基準値がないと、翌月以降に改善したのかどうかを判断できません。
知名度には口コミの数と評価が影響します。ただし依頼の作法には制約があるため、後述するガイドラインを踏まえた導線設計が必要です。会計時の声かけ、レシートやカードへのQR掲載といった、店舗のオペレーションに組み込む形を決めます。
2ヶ月目以降の月次サイクル
2ヶ月目以降は同じサイクルを回します。作業時間の目安も併記しました。店舗1つあたりの想定です。
| 時期 | 作業 | 目安時間 |
|---|---|---|
| 毎週 | 投稿の作成と公開(最新情報・特典・イベントの3種類から選ぶ) | 月2.0時間 |
| 随時 | 口コミへの返信(月20件想定・1件5分) | 月1.7時間 |
| 月1回 | 写真の追加、営業時間や休業日の更新 | 月1.0時間 |
| 月1回 | パフォーマンス指標の確認とレポート作成 | 月1.5時間 |
| 月1回 | 競合の順位と口コミ件数の再測定、次月の打ち手決定 | 月1.5時間 |
| 合計 | 月7.7時間 |
投稿は「最新情報」「特典」「イベント」の3種類が用意されています。特典とイベントは日時の設定が必須で、特典には「特典を見る」ボタンが自動で付きます。目的に合わない種類を選ぶと、表示される要素が変わってしまう点に注意してください。
レポートに載っているべき指標
月次レポートが「投稿を4本しました」で終わる場合、成果を判断できません。Googleビジネスプロフィールのパフォーマンス画面では、次の指標が公式に提供されています。
- 表示回数: プロフィールが検索とマップで表示された数。マップと検索、PCとモバイルの4分割で見られます
- ルート検索: 経路案内をリクエストされた回数。来店意欲が最も高い行動です
- 通話: 電話ボタンが押された回数
- ウェブサイトのクリック: サイトへ遷移した回数
- 検索に使用された語句: 自社が見つかったキーワード。次月の打ち手を決める材料になります
ここで実務上の注意が1つあります。表示回数は延べ回数ではなく、1日あたりユーザー単位でユニークに数えられます。同じ人が1日に5回見ても1回です。これはGoogleの公式仕様として明記されており、Webサイトのアクセス数と同じ感覚で比較すると数字を読み違えます。
見るべきなのは表示回数そのものより、表示回数からルート検索・通話・サイトクリックへ進んだ比率です。表示は増えているのに行動が増えていないなら、写真や口コミの評価に原因があります。
自社運用とコンサル依頼はどちらを選ぶべきか

ここまで作業を分解すると、素直な疑問が出てきます。月7.7時間の作業に、いくら払う価値があるのかという点です。
内製と外注の損益分岐を試算する
前提を置いて計算します。担当者の人件費を月給50万円、月稼働160時間とすると時給換算は約3,100円です。ここでは社会保険料などの間接費を加味せず、単純な時給だけで比べてみましょう。
| 内製 | 外注(月額固定型) | |
|---|---|---|
| 月次コスト | 約2.4万円(7.7時間×3,100円) | 1〜5万円 |
| 立ち上げの学習時間 | 20〜30時間(初月に集中) | 0時間 |
| 判断の質 | 担当者の経験に依存する | 他社事例の蓄積がある |
| 属人化リスク | 担当者の退職で止まる | 会社として継続する |
結論を先に書きます。作業の対価だけを比べると、内製のほうが安く済みます。月2.4万円の人件費に対して外注が月1〜5万円なので、単純な代行に月5万円払うのは割高です。この計算をしないまま「手が足りないから外注」と決めてしまうケースをよく見ます。
ではどこに外注の価値があるのでしょうか。差が出るのは表の下2行、つまり判断の質と継続性です。初月の学習コスト20〜30時間と、施策の優先順位を間違えたときの機会損失を含めて比べると評価が変わります。商圏に競合が密集していて判断ミスの代償が大きい場合ほど、外注の価値が上がります。
依頼を検討すべき4つの条件
次のうち2つ以上に当てはまるなら、外注を検討する段階です。
- 店舗数が3以上ある: 作業時間が店舗数に比例して増えます。5店舗なら月40時間近くかかり、内製の前提が崩れます
- 商圏に同業の競合が密集している: 口コミ件数や評価で明確に負けている場合、施策の順番を間違える余裕がありません
- 3ヶ月以内に成果が必要: 学習しながら進める時間がないなら、経験を買うほうが早く動けます
- MEO以外の集客施策も動いている: SEO・広告・SNSとの予算配分の判断が必要になり、MEO単体の作業とは別の視点が求められます
逆に、単店舗で商圏に競合が少なく、担当者の時間が確保できるなら自社運用で十分に戦えます。Googleが推奨アクションとして挙げているのは、オーナー確認、情報を正確に保つこと、口コミへの返信、写真と動画の追加です。いずれも外部の専門知識を必要としません。
MEOコンサルタントの実力を見極める5つの質問

「実績が豊富か」「料金が明瞭か」という選び方の基準は、どの比較記事にも載っています。しかし会社の看板と、目の前のコンサルタントの実力は別です。商談の場で使える質問に落とし込みました。
- 「弊社の商圏で、いま上位にいる競合はどこですか」— 商談前に調べていれば即答できます。調べていない相手に設計は任せられません
- 「今回、あえてやらない施策はどれですか。理由も教えてください」— 優先順位を判断しているかを測る質問です
- 「口コミを集める依頼の仕方で、やってはいけないことは何ですか」— ガイドラインの理解度が出ます。答えられない相手は違反リスクを持ち込みます
- 「3ヶ月経って成果が出なかったとき、何を見て原因を切り分けますか」— 指標の使い方を語れるかどうかで、実務経験の有無がわかります
- 「本日ご提案いただいた方が、契約後も担当されますか」— 営業と実務が分離している会社では担当者が変わります
地雷になる回答
次の回答が返ってきた場合、その場で判断を保留してください。
| 回答 | なぜ問題か |
|---|---|
| 「上位表示を保証します」 | Googleは対価による順位操作はできないと公式に明記しています。保証できる根拠が存在しません |
| 「口コミを増やす代行もできます」 | 報酬を伴う投稿や実体験に基づかない投稿はGoogleのポリシー違反です。削除やプロフィール停止のリスクを負います |
| 「Googleとの特別なつながりがあります」 | 順位改善をリクエストする窓口は存在しません |
| 「まず3ヶ月やってみましょう」 | 初月に何をするかを言えていません。作業メニューしか持っていない可能性があります |
契約条件と解約後に残る資産

ここは比較記事でほとんど触れられませんが、後々のトラブルが最も多い領域です。
オーナー権限は誰が持つのか
最重要の確認事項です。Googleビジネスプロフィールには「オーナー」と「管理者」の権限があり、オーナーは他のユーザーの追加や削除ができます。業者側がオーナーになっていると、解約時にプロフィールごと持っていかれる状態になります。
正しい形は、自社がオーナーで、業者を管理者として招待する構成です。契約前に「オーナー権限は当社に残りますか」と一言確認してください。ここを曖昧にしたまま進めると、実質的に解約できない状態になります。
契約書で確認する4項目
- 最低契約期間と解約通知の期限: 「解約は3ヶ月前通知」という条項があると、実質的に契約期間が延びます
- 作業量の明記: 投稿は月何本か、口コミ返信は何件までか。「随時」表記は実質ゼロ本になりがちです
- 成果報酬型の計測方法: どのキーワードで何位以内なら課金対象か、誰がどう計測するのか。検索する場所によって順位は変わります
- 解約後に残るもの: 投稿した内容と集まった口コミはプロフィールに残ります。一方でレポートや競合調査の資料は、返却の取り決めがないと手元に残りません
ガイドライン違反になる施策
提案された施策が違反に当たると、プロフィールの停止や情報削除につながります。Googleが公式に禁止している行為のうち、業者の提案に出てきやすいものを以下にまとめました。
| 施策 | Googleの規定 |
|---|---|
| ビジネス名にキーワードを追加する | 実世界で使われている正式名称のみ。キャッチコピーや電話番号を含めることは許可されず、プロフィール停止につながる可能性があると明記されています |
| 口コミに割引や特典を付けて依頼する | 投稿と引き換えに金銭・割引・無償の商品を提供する行為は禁止です。インセンティブを付けずに依頼するのは問題ありません |
| 従業員や取引先に口コミを書いてもらう | 利益相反に該当し、ポリシー違反です |
| 来店中の顧客に投稿を求める | 店内で投稿を要求したり、内容を指定して依頼する行為は認められていません |
| バーチャルオフィスで登録する | 実在する物理的な住所が必要で、私書箱やバーチャルオフィスは使えません。恒久的な看板の設置も条件です |
| 投稿に電話番号を書く | 投稿本文への電話番号の記載は禁止です。電話ボタンを使います |
特に注意したいのが、口コミの依頼です。インセンティブを付けると違反になりますが、実体験に基づく投稿をインセンティブなしで促すことはGoogleも認めています。禁止されているのは対価と圧力であって、依頼そのものではありません。ここを混同して「口コミの依頼は一切できない」と考えている店舗は多く、機会を逃しています。
オークスのMEOコンサルティング
弊社オークスは、MEO単体の代行ではなく、Web集客全体の中でMEOを位置づけるコンサルティングを提供しています。
料金と進め方
- MEOを含む月額プランは15万円〜(税別・初期費用0円・最低契約期間なし。2026年7月時点)。SEO・広告・AI検索対策まで含めた設計です
- Googleビジネスプロフィールのオーナー権限は、必ず御社に残す形で進めます
- 現状診断は無料相談に含まれる標準メニューです。商圏の競合と現在地をお伝えします
- 「まずMEOだけ相談したい」という場合は、スポット診断・単発のご依頼も承ります
MEO専業の代行より高い価格帯です。その代わりMEO・SEO・広告の予算配分から設計するため、「MEOに月3万円払っていたが、実はSEOに回すべきだった」という配分ミスを防げる点が違いです。この記事で内製の損益分岐を先に示したのも同じ理由で、外注する必要がない場合には正直にお伝えしています。
私たち自身が最大月間60万PVの自社メディアとD2C事業を運営し、施策を自分の事業で先に試しています。累計35社以上の支援で、広告費30%削減とリード数180%向上の成果も出してきました。代表が直接担当します。
MEOコンサルティングのよくある質問
- MEOコンサルティングの効果はどのくらいで出ますか?
-
プロフィールの記入率を埋める作業は、反映されれば表示回数に比較的早く出ます。一方で知名度に関わる口コミの蓄積は時間がかかるため、順位の変化を見るには3〜6ヶ月を見込んでください。なお期間の目安についてGoogleは公表していないため、これは支援の実感に基づく数字です。
- MEO対策は自分でできますか?
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単店舗で商圏の競合が少ないなら、自社運用で十分に対応できます。Googleが推奨アクションとして挙げているのはオーナー確認、情報を正確に保つこと、口コミへの返信、写真と動画の追加で、いずれも専門知識を必要としません。月7〜8時間の作業時間を確保できるかが判断の分かれ目になります。
- 投稿はどのくらいの頻度で出すべきですか?
-
最適な頻度はGoogleが公表していないため、断定できる数字はありません。実務では週1本を基準に置き、指標の変化を見て調整する形が現実的です。頻度を上げること自体より、営業時間の変更や新サービスといった、ユーザーが知りたい情報を出せているかが重要になります。
- 悪い口コミは削除してもらえますか?
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ポリシー違反の投稿は報告して削除される場合がありますが、実体験に基づく低評価は削除できません。対応としては返信が中心になります。Googleは口コミへの返信を順位改善の推奨アクションに挙げているため、放置せず事実関係と改善策を書くほうが有効です。
- コンサルティングと運用代行はどちらを選べばいいですか?
-
やることが既に決まっていて手が足りないだけなら運用代行、何から手をつけるべきか決まっていないならコンサルティングです。判断に迷う場合は、提案書に「やらないこと」とその理由が書かれているかを見てください。優先順位を判断しているなら、必ず後回しにする施策が出てきます。
MEOコンサルティングのまとめ
- ローカル検索の順位は関連性・距離・知名度で決まる。距離は動かせないため、施策は関連性と知名度に絞る
- コンサルティングと運用代行の違いは「判断まで担うか」。提案書に「やらないこと」が書かれているかで見分ける
- 月次の作業量は店舗1つあたり約7.7時間。人件費に換算すると約2.4万円で、単純な代行に月5万円は割高になる
- 外注の価値は作業ではなく判断の質と継続性。店舗3以上、競合密集、3ヶ月以内の成果要求が判断材料になる
- 「順位保証」「口コミ増加代行」はGoogleの公式規定と矛盾する。契約前にオーナー権限が自社に残るかを必ず確認する
MEOは店舗ビジネスの集客手段として費用対効果が高い一方、商圏や業種によってはSEOや広告を先に打つべき場合もあります。弊社では料金をすべて公開しており、契約期間の縛りもありません。
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